プログラム
9:30~9:35 開会挨拶 大会長 岡本 伸彦
9:35~11:10 1-A 乳幼児口腔分科会 座長 小松知子
1 ダウン症のある乳幼児の口腔ケアの重要性
村上 旬平(大阪大学附属病院 障害者歯科治療部)
2 ダウン症のある乳幼児の摂食・嚥下機能の発達支援
田村 文誉(日本歯科大学多摩クリニック)
3 ダウン症のライフステージからみた口腔健康管理
小松 知子(神奈川歯科大学)
質疑応答(15分)
乳幼児口腔分科会のねらい
ダウン症のある方のライフステージにおいて、早期より口腔の健康管理を行うことは将来起こりうるオーラルフレイルひいてはフレイルを予防するために、非常に大切なプロセスである。しかしながら、ダウン症では、様々な全身の合併症を伴うことで、口腔に関心が向けられることが遅くれるケースも多い。特に、先天性心疾患を合併しているダウン症では、う蝕の多発や歯肉炎の重症化などがみられることもあり、早期からの歯科の介入が重要である。また、乳幼児期からの日常の口腔ケアは、歯科疾患予防のために重要であるとともに、歯磨き習慣の定着は、本人の歯磨きの自立を促す意味でも意義がある。さらに、哺乳、離乳の過程において様々な課題を抱えることが多く、摂食嚥下機能の発達に遅れがみられるため、通常の発達の道筋を正しく支援していくことが大切である。
ダウン症特有な口腔症状に対する対応や摂食嚥下機能の発達支援に対する最新の話題を提供し、ダウン症の口腔健康管理の重要性について、理解を深めて頂くとともに、今後の取り組むべき課題についても言及する。
11:30~12:10 大会長講演 岡本伸彦(大阪母子医療センター)
13:00~14:30 2-A 成人移行医療分科会 座長 竹内千仙
共同オーガナイザー 植田紀美子(大阪母子医療センター)
1 ダウン症と移行期医療
位田 忍(大阪母子医療センター患者支援センター・大阪府移行期医療支援センター長)
2 ダウン症のある児の移行医療 −小児科医の立場から−
植田 紀美子(大阪母子医療センター)
3 移行後の継続的な医療にむけて −内科医の立場から−
竹内 千仙(東京都立北療育医療センター)
4 当事者の立場、家族の気持ち、本人の気持ち
米村 和恵(日本ダウン症協会東京練馬支部ちゅうりっぷの会代表)
14:45~16:15 3-A 基礎分科会 座長 北畠康司(大阪大学)
3名のご発表25分+15分ディスカッション
1 ダウン症モデルマウスと病態研究について
石原 慶一(京都薬科大学)
2 染色体異常に伴うリプロダクションの表現型に男女の違いが生じるメカニズム
堤 真紀子(藤田医科大学総合医科学研究所)
3 神経新生とダウン症
小林 亜希子(京都大学大学院医学系研究科)
16:30~18:00 4-A 学齢期分科会 座長 今枝史雄(大阪教育大学)
分科会のねらい:今枝史雄(大阪教育大学)10分
各話題提供 15分
話題提供1:佐藤功一先生(元宮城県立支援学校女川高等学園)
話題提供2:下岡花子先生(大阪教育大学附属特別支援学校)
話題提供3:佐々木可愛先生(横浜市立青葉台小学校)
話題提供4:小田貴史先生(熊本大学教育学部附属特別支援学校)
質疑応答 15分
学齢期分科会のねらい
我が国は2014(平成26)年に障害者の権利に関する条約を批准し、2016(平成28)年4月より障害者差別解消法が施行され、障害者に対して合理的配慮の提供が義務付けられた。行政機関の一つである学校は合理的配慮の提供が法的義務とされたものの(民間機関は努力義務)、肢体不自由、視覚障害、聴覚障害といった身体障害児と比較して、今なおダウン症を含む知的障害児に対する合理的配慮とは何か、指導・支援を通して、検討が行われ続けている。特に、2020(令和2)年は新型コロナウイルス感染症により、緊急事態宣言の影響を受け、その後も新しい生活様式に基づく学校生活を送ることが求められており、それらに応じた配慮も併せて検討していく必要があると言える。
以上より、学齢期分科会では、ダウン症児での学校生活での事例を通して、ダウン症児の合理的配慮について検討していく。併せて、コロナ禍の学校生活における配慮についても紹介していくこととする。
18:00~18:05 閉会挨拶 理事長 玉井 浩
18:30~20:00 懇親会